一戸建てで意識したい「つながる」動線を種類別に考える

どんな家族のかたちであれ家づくりで大切になるのが、生活スタイルに合った動線を考えた家の設計になっているかどうかという点です。家族のライフスタイルはもちろん、それぞれの部屋の役割、部屋で過ごすことになる時間帯、部屋の種類などによっても、家族みんなのスムーズな動きをさせるフローは異なります。

 

家族で過ごす理想のリビングの動線とは?

リビングがテレビを視聴したり、音楽を聴いたりというエンターテインメント性の高い種類の部屋である場合、テレビやAV機器などが主役となるレイアウトなどが必須となりますが、家族でおしゃべりをしたり、来客の対応をしたりというコミュニケーション型の種類の空間である場合は、ゆったりとくつろぐことのできる開放感を確保するとともに、お茶やコーヒーなどを準備するためのスペース、数人が行き交うことのできるゆとりのあるスペースを空けておく複数の動線への配慮が必要があります。

また、家の中心部分に位置することになるリビングでは、部屋と部屋の間のスムーズな移動を「つなぐ」役割も必要になります。リビングルームの使い方、家族のスタイル、リビングルームに隣接する部屋へとつながる理想的な間取りなどを見極めることで見えてくる動線もありますので、まずは、家族にとって、リビングがどのような場所であるのかをイメージしてみると良いかもしれません。

 

毎日の家事を楽にするための動線とは?

家づくりで大きなテーマとなることの多い家事における間取りやレイアウト。新築一戸建てが、1階だけの平屋スタイルか2階建てスタイルかでも、家事を楽にするための工夫は異なります。

例えば、洗濯物は太陽の光で自然に乾かしたいという方と浴室乾燥機を積極的に利用する方では、洗濯をするための動きの種類は異なりますし、洗濯機を置く場所や干す場所への動きについても理想とするものが変わってきます。

よく家事動線はまとまっていた方が効率的などと言われますが、それはあくまでも一人で家事をこなす場合。共働きの家庭などでは、みんなが家事に参加できるような、家族から家族へ「つながる」動線の家づくりを目指すのも大切です。

 

子供がいる家庭にはどんな動線がおすすめ?

育ち盛りの子供ややんちゃな年齢の子供がいらっしゃる家庭では、生活動線の4つの種類と言われる「家事」、「通勤・通学」、「衛生」、「来客」の中でも、「衛生」に着眼してみることをおすすめします。

頻繁に使うこととなるトイレ・浴室・洗面所などの設備を玄関からアクセスの良い場所にすると、子供が家に持ってくる泥や汚れで、せっかくの新築一戸建ての廊下や部屋が汚れることもなくなります。

また、そのフローの中に洗濯設備を配置することで、一つの動作から次の動作までをスムーズにつなげることができるようにもなります。これはペットのいる家庭でもぜひ参考にしていただきたいポイントでもあります。

さらに、ファミリークローゼットなどを検討中の場合も、子供部屋や夫婦の寝室から行きやすい場所に配置するなど、子供だけではなく、ほかの家族にも利便性の高い間取りにするなどの工夫をしてみても良いかもしれません。

 

ひとりひとりの動線プラス家族みんなの動線を考える

一戸建て住宅の中のつながる動線を意識する際に忘れないようにしていただきたいのは、一人の動きに沿ったフローだけを考慮するのではなく、家族みんなの生活スタイルに沿ったフローを考慮するという点。

例えば、誰かがリビングルームでテレビを見ている間に用事があっても、テレビの前を横切らなくても良いようなレイアウトづくりを心がけたり、通勤・通学の時間帯に洗面所などに数人が集まるような状態になっても、人の後ろを無理なく通ることのできるスペースを確保しておいたりということも大切です。

また、誰かがキッチンで料理のお手伝いをする際などにも、あらかじめ誰かと一緒に作業しやすいスペースを設けておくなど、「つながる」動線を意識した工夫をしておくことで、ストレスなく快適に作業にあたることができるはずです。

 

まとめ

一戸建て住宅で中心となる場所とも言えるリビングルーム、家族が使う頻度が多い浴室や洗面室などは、家族みんなの動きを考慮したフローづくりがもっとも効果を発揮する場所でもあります。

考え過ぎる必要はありませんが、住み心地の良い快適な一戸建てをデザインする上では、やはり大切なポイントとなりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。