一戸建て住宅でNG動線にしないための注意点

注文住宅の一戸建てづくりで気をつけたいのは、人の動きの経路である動線をきちんと考慮するという点。人が行き交うことが多くなるリビング・キッチン・洗面所・廊下などでは、家づくりのとても重要なテーマとなります。一戸建て住宅を構想する段階で注意点して留意しておきたいポイントについて、ご案内していきます。

 

動線がうまくいかないだけで毎日がこんなにストレスフルに

一つの指標として考えたいのは、生活で行き交うスペースに必要な幅。一般的に、一人がストレスなく通ることのできる幅は約60cm、二人が通ることのできる幅は約110cmから120cmと言われており、家づくりにおける重要な注意点とも考えられています。

生活をする上での基本となる動線や適度なスペースが余裕を持って確保されていない家の場合、広さがある間取りでも、窮屈な空間や家具による圧迫感により必要以上に狭く感じてしまったり、家具や人との軽い接触がストレスを増長したりと、繰り返される毎日の中での小さなストレスの積み重ねが、精神的に大きな負担となってしまうこともあります。

また、スムーズではない動線のせいで、簡単な家事や片付けなどまでが面倒くさく感じられるなど、日常の些細なことがマイナス方向へ進んでしまうことも考えられますので、注意が必要です。

 

一戸建てでありがちなひとり目線での動線に注意

一戸建て住宅で大切なのは、誰か一人の動線をメインに考慮するのではなく、家族みんなや来客時の動線を配慮した家であることです。

別の部屋を経由しないとたどり着くことのできない部屋、玄関の真正面や狭い廊下部分などへのトイレ配置など、何気なくつくった間取りが長い目で見ると良くなかったということもよくあります。

一戸建て住宅は一人で暮らす場所ではありません。宅配業者やご近所の方などの予期せぬ来客はもちろん、家の中での人の通り道などを考慮したつくりの住まいであることが大切になります。

生活の上で重要になる部屋や設備への動線を何種類も考慮して、家族皆がベストだと思える間取りやレイアウトでの家づくりを進めてみると良いかもしれません。

 

家事動線を考える上での注意点

確かに、掃除・洗濯・食事の準備などに代表される毎日の家事に取り組みやすくするためのスペースや動きやすさを重視した家のつくりは大切です。

家事の動きを考慮する上での注意点となるのが、その人の癖や習慣を考え、場所から場所へと移動するラインを歩数や距離でイメージできるかどうかという点です。家事に最適とされる間取りやレイアウトは、生活スタイルや家事のスタイルでも大きく異なってきます。

また、家事にこだわった動きやすさや利便性にこだわりすぎるばかりに、肝心の収納場所の確保ができていなかったり、ほかの家族との動きの重複を考慮できていなかったり、使い勝手がいまいちな部屋になってしまったりという問題もよく見られます。

あくまでも「生活の中のひとつの要素としての家事」というとらえ方を忘れずに、家づくりに取り組んでいただければと思います。

 

まず分析したいのは現在の生活スタイル

まず始めに取りかかりたいのは、今現在、家族が基本としている生活スタイルを見極めること。

近年主流のリビングダイニングルームでも、リビングでテレビなどを見ながら過ごす時間が長い場合や、来客が多くダイニングで過ごす時間が多い場合では、意識するべき動線も当然異なってきます。

また、部屋の間取りや形状だけではなく、家具の配置やサイズ感でも動線はある程度問題を解決することができます。

毎日の生活で重点を置いていることなどに焦点を合わせる、人が通るだけのスペースが必要なところにはさりげなく余裕を持たせておく、人が通ることのないデッドスペースに観葉植物やインテリア小物を置くなど、インテリアを楽しみながらも上手にスペースをつくることもできますので、ぜひいろいろなモデルルームなどを見学してみることをおすすめします。

 

まとめ

朝の準備の時間帯やご飯の準備の時間など家族が家の中をせわしなく行き交うことになっても、きちんとした工夫がなされている家ではみんなが快適に気持ちよく過ごすことができます。

事前に動線についてしっかりと考えておくことで、ちょっとした寸法不足や設計上のミスをなくし、忙しい毎日の中でもストレスを感じることのない素敵な家づくりの実現を目指してみてはいかがでしょうか。