実際にあった!一戸建ての階段で後悔した事例とは?

マイホームを建てる際、どこに一番重点を置きどこまでこだわるかは人それぞれです。注文住宅、中でもフルオーダーで建てる場合は自分の好みや要望をほぼ実現できます。

外観に個性を出したり、シンプルな生活動線や間取り、憧れの庭作り、こだわりたい部分はたくさんあります。ここでは中でもよく検討しないと失敗の可能性のある階段に焦点を当て、どのような失敗が起こり得るのか紹介します。

一度作ってしまうと、場所の変更も作り直しもできない階段は、場所とタイプで部屋の雰囲気が大きく変わります。ぜひ後悔のないマイホームを作りに役立ててください。

憧れやおしゃれをどこまで追求するか考えよう

マイホームを建てることになったら、家族全員が自分のこだわりたいポイントや部屋を形にしたいと願うはずです。女性ならキッチンやランドリースぺースには使いやすさやおしゃれさも取り入れたいでしょう。

外観も個性やセンスを表しやすい部分です。また内装も採用する住宅設備からクロス、収納に至るまで、仮に注文住宅やフルオーダーで建てるなら、どれだけでもこだわることは可能です。

雑誌やSNSなどでおしゃれな空間が演出できると人気の、リビングイン階段も多くの人が憧れます。玄関を入った廊下の脇などに配置する一般的な間取りより、家族が過ごすリビングを明るくし動きや活気を与えてくれるので魅力的です。

また一般的なボックス型以外にもデザイン性やタイプに選択肢の幅が広がるので、リビングに個性を出しおしゃれな空間演出にも一役買うことでしょう。

しかし何事にもメリットがあればデメリットもあります。そしてそれらは多くの場合表裏一体なので、誰かにとって致命的なデメリットであることも、他の誰かにとってはうれしいメリットとなる可能性もあります。

つまり何が自分にとってメリットなのかを知り、そのメリットを活かす間取りや設備を採用すること、またデメリットも把握した上でカバーしうるアイディアや工夫をすることが大切です。そしてどこまでデメリットを解消できたか、またおしゃれだからとか、憧れだからという機能性以外の要望をどこまで追求するか、さらに希望を全て叶えられない場合の妥協点も整理しておくことで、後から後悔することなく、自分らしさの詰まったこだわりのマイホームにできるでしょう。

本当に納得できるマイホーム作りは、費用を投じてこだわりを全て形にすることではなく、実際に生活をする家族のライフスタイルや好み、普段の趣向や傾向を振り返り、それを快適に実現できる空間を作ること、そのために家族みんなでアイディアや意見を出し合うことで完成します。

デザイン性の高い片持ちタイプのデメリットは?

ここからは具体的に、一戸建てマイホームに取り入れたものの、以外なデメリットに気づかず、失敗や後悔につながってしまった例を紹介します。階段はよくあるボックスタイプ以外にも様々な形があり、その形やタイプによって家の中の彩光を効率的にしたり、圧迫感を軽減したりする効果があります。

その中でもシンプルを追求し余計な骨組みや装飾を全て排除したタイプは、見た目におしゃれで機能性よりデザイン性をより重視したい人に人気があります。

例えば片持ちタイプはボックスタイプのように土台となる部分や、らせん階段のように支柱がありません。壁から直接、足を乗せる踏み板が出ているのが特徴で、無駄な部分をできるだけ省いた洗練されたデザインです。シンプルを追求したタイプなので、どんな雰囲気の部屋やリビングにもマッチするメリットがあり、おしゃれでモダンな雰囲気を希望する人には根強い人気があります。

このタイプのデメリットは足の乗せる踏み板の奥にある、蹴込み板と呼ばれる垂直の板が無いことです。蹴込み板がある一般的な階段では、足を乗せる踏み面が多少狭くてもさほど危険性はありません。

しかし蹴込み板が無い場合、つま先が当たる部分がなく段と段の間に隙間があります。さらに片持ちタイプはボックスタイプのように両側に壁がある訳ではないため、片側に手すりを付けない限りは何もない空間の状態です。

これがいわゆる無駄を省いた美しさを表現しているのですが、当然安全面を考慮すると不安です。もちろん毎日生活していれば、多少急いでいてもあまり気を使うことなく昇り降りができるようになるでしょう。

若い内は特に問題なく利用できる形ですが、高齢になり足腰が弱れば体幹も弱り、バランス感覚も若いころと比べれば弱くなります。仮に少しバランスを崩したとしても、手をついて体を支える壁が片面しかなく、さらに蹴込み板が無いのは大きな不安要素と言えます。

大人だけでなく小さな子供がいる場合はさらに危険です。はいはいや、ようやく歩き始めた頃の子供にこのタイプは少々危険すぎるでしょう。また子供が少し大きくなったとしても、友達が遊びにきたりした際に誤って怪我をしないとも言えません。

このようにどこまでおしゃれさや見た目を追求したいかによって、ある程度絞ることはできます。また一生その家で生活するつもりがなく、高齢になり生活環境や体調に変化が出てきた時点で、住み替えや建て替えを予定しているなら、思い切り憧れやこだわりの詰まったものにするという選択肢もあります。また小さな子供がいないのなら、安全性を高めるために手すりをつけることも検討しましょう。

らせん階段のデメリットは?

らせん階段も見た目におしゃれなことから人気ですが、都心のような狭小地に家を建てる場合や、少しでも収納スペースなど他の部分に場所を取りたい場合にも有効な形です。

蹴込み板が無いので、上の階からの彩光にも優れています。しかし知っておきたいデメリットもあります。

この形を採用する場合、踏面のサイズや幅次第ではらせんになる角度をゆるやかにすることも可能ですが、踏面が三角形になるため中心部にかけて足を乗せる踏み板部分が狭くなります。

ボックスタイプのように長方形の踏面であれば、どこに足を乗せても安心ですが、三角形の踏み板の場合は少しずれると踏み外してしまう可能性もあるので注意が必要です。また片持ちタイプち同様、蹴込み板が無いため小さな子供がいる場合には対策が必要です。

そして入居し引っ越し作業をする頃に実感するのが、大きな荷物を2階に運ぶことが難しいという点です。ソファのように大型の家具など、サイズによっては階段からの搬入は不可能になるので、2階の窓からの搬入を想定し大き目の窓を作っておくことも重要です。

大型の荷物でなくても、衣装ケースやダンボールのように大きなものを持っての昇り降りも、足元が見えなくなるので危険です。もちろん生活していく内に感覚的に体が覚えていくものですが、日常生活では意外と両手がふさがる大きさの荷物を持っての移動が多いことを覚えておきましょう。

リビングイン階段のデメリット

階段をリビングに設けるプランも、アクセントとしてリビングをおしゃれな空間に見せてくれる効果があり人気があります。

このタイプを採用する最も大きな特徴は、家族が普段過ごしているリビングの中に階段があるということです。子供が帰った際、2階の自室に上がるのに必ずリビングを通るため、家族のコミュニケーションが増え、親としても知らない間に子供が家に帰っていたという事態も防げます。またデザインの幅も広いため、空間演出に使うのにも有効です。

しかしこの特徴がメリットになる一方でデメリットにもなります。まずリビング内に階段があることで、家族の友人などいつ人が来ても良いように、掃除や服装にも常に気を配っていないといけない点です。

同じ理由で子供がある程度大きくなって、反抗期を迎えた場合には親も子供もしょっちゅう顔を合わせるのが煩わしくなる可能性もあります。

さらに1階と2階に空間的なつながりが出るため、キッチンなど1階からの匂いや音が上がりやすい点、冷暖房効果が下がりやすいというデメリットもあります。特に暖かい空気は上に上がるため、1階で温めた空気が2階へあがり寒く感じやすくなります。断熱性能の高い家を作ったり床暖房を導入することなどで解消できます。

まとめ

それぞれのプランに特徴がありますが、どんなプランもデメリットの無いものはありません。メリットとデメリットは表裏一体の場合もあるので、それぞれをよく把握した上で自分にとってメリットとなるのかデメリットとなるのかを見極めることが重要です。

デメリットはアイディアや工夫でカバーできるケースもたくさんあります。何を重視してマイホームを建てるか、優先したいことを整理しておきましょう。