憧れの一戸建て購入!リビング階段のメリットとデメリット

一般的に一戸建ての住宅を建てる場合、2階建てや3階建てを検討する人が多く、階段は住宅にとって不可欠であると共に、どこにどんなデザインのものを設置するかで、機能性や部屋の雰囲気をも左右します。家族と顔を合わせやすく、おしゃれな空間にできることで人気のリビング階段にも、実は気になるデメリットがあります。

デメリットがあるからと言って、すぐに諦める必要はありません。どんな点に注意すれば良いかを知することでできる対策があるので、メリットとデメリットを知った上で、本当に自分に合うものかどうかを判断することが後悔しないポイントになります。

おしゃれ!たくさんあるリビング階段のメリット

そろそろ一戸建てのマイホームを建てようと具体的に検討しはじめると、まず気になるのは間取りでしょう。間取りは毎日の生活のしやすさや快適性を決めるものです。

そして間取りを決める上で、階段をどこに設けるかは意外と重要な問題で、位置さえ決まればおのずと動線や間取りが決まると言っても良いでしょう。例えば玄関を入ってすぐのところに作れば、帰宅してすぐに家族と顔を合わせずに自室や2階へ行くことも可能です。

玄関の脇に配置することそのものが悪いのではなく、家族のライフスタイルや希望する動線を総合的に考慮し、どこに配置するのが自分たち家族にとって最善かをポイントにすることが大切です。

中でも機能性だけでなく、見た目のおしゃれさも追求したい人に人気なのがリビング内に設けるタイプです。リビングの中に配置することで廊下を設ける必要がなくなり、リビングを広々と使えるという利点があります。

さらに帰宅してから2階の自室に上がるには、一旦リビングに入る必要があり、必然的に両親や家族と顔を合わせることになり、会話も生まれやすくなります。親の立場としても、知らない内に子供が外出していたり帰宅していたりという心配を防げます。

また1階と2階に空間的なつながりを持たせることで、コミュニケーションが取りやすく2階にいる家族や子供たちとも話しやすくなる他、家族を近くに感じることができます。同じ理由で上階の窓から光を取り込みやすく、家全体が明るくなる他、風通しの良い家になります。

そして何よりデザイン性を追求することでおしゃれな空間にできるため、来客などの際もこだわりやオリジナリティのあるリビングを演出できます。

デメリットも知った上で採用するか決めよう

リビング階段はおしゃれ空間を演出するのに好適であることから人気がある一方で、知っておきたい注意点もあります。実はこのデメリットはメリットと表裏一体で、良い点が実際に生活を始めてみると、そのままちょっと不便で気になるポイントにもなりやすいので注意が必要です。

この点をしっかりと把握した上で、それでも採用したいかどうかを家族で検討することが、後悔や失敗のリスクを減らすポイントになりそうです。また一度作ってしまうと、将来的に位や形を変えるのはかなり困難です。現在の状況だけでなく、将来の家族のライフスタイルも想像しながら決めるようにしましょう。

最も懸念される点は、「リビング」という家族が多くの時間を過ごすスペースに、家族をはじめ来客などの行き来が多くなるということです。子供が帰ったときにも必ずリビングを通ることで、知らない間に部屋にいたという状況を避けられ、家族のコミュニケーションのきっかけが増えるメリットがある反面、将来的に子供が成長し、反抗期や思春期を迎えた際には少々煩わしさを感じる可能性があります。

他にもこのようなシチュエーションは頻繁に起こり得ると考えておいた方が良いでしょう。リビングでくつろいでいる時に、子供や家族が突然友達を連れて帰ってくることもあるでしょうし、掃除や片付けが行き届いていない状況で来客があるかもしれないので、常にある程度掃除には気を使っておかなければなりません。またお風呂上りなど、ラフな服装をしている時に家族が友人などを伴って帰ってきた場合にも、2階の自室へ行くにしてもどうしてもリビングを通ることになってしまい、気が抜けない状況が発生します。

このように細かな点を挙げればキリがありませんが、いずれはこのような不便さや煩わしさが起きる可能性も、十分検討しておくようにしましょう。

また風通しや採光に優れている反面で、1階と2階が空間的につながっているために、冷暖房効果が落ちやすいことに注意しましょう。暖かい空気は上へ上がるので、せっかくリビングで暖まった空気も上階に上がってしまい、リビングが寒く感じる原因になります。

この点は断熱性能の高い住宅を作ったり、床暖房を導入したり、またリビング部分と階段をガラスなどで仕切ることで空気を流れにくくする工夫ができます。

同じく1階のリビングやキッチンからの食事の匂いが2階に上がりやすく、階下の音が伝わりやすいということにも注意し、部屋の配置や間取りを検討するようにしましょう。

リビング階段にも好相性のスケルトン階段や吹き抜けはどうする?

いざマイホームにリビング階段を採用すると決めたら、どんなデザインや形を選ぶかを考えましょう。デザインや形次第ではリビングに圧迫感や閉塞感を感じる可能性があります。

そうならないためにできる工夫としてスケルトンタイプにしたり吹き抜けを作るというアイディアがあります。スケルトンタイプは、昇り降りの際に足を乗せる踏み板と骨組みだけで構成されたデザインで、踏み板と踏み板の間には蹴込みと呼ばれる板がありません。

シースルーと言われることもありますが、このタイプを採用する大きな目的は、圧迫感の軽減です。また蹴込み板がないため、2階からの明かりが1階に入り込みやすくなるという利点もあります。

次に注意点として、子供がまだ小さい乳幼児など場合には、蹴込み板が無いことによる落下リスクが考えられます。同じく蹴込み板が無いため、強度を高めるには材料が限られ費用が高額になりやすいリスクも考えられます。

またせっかくのスケルトンのメリットを損なわないために、下を収納スペースにしにくいのも収納を多く取りたい場合に悩ましい点です。収納の問題は別としても、これらは踏み板を深めに取ったり、段差を低くしたりすることで安全性能を高めることが可能になる他、手すりをつけるということもひとつの方法でしょう。

次に吹き抜けをつくるべきかどうかですが、吹き抜け自体はスケルトンタイプとも好相性です。特に冬の間は太陽の高さが低く、明るさを取り込みにくくなりますが、吹き抜けがあることで2階からも多くの明かりを採ることができ、さらに階段がスケルトンになっていることで、よりその効果をリビングに反映させやすくなります。一方で空調設備の工夫は必要になるでしょう。

一般的なデメリットより自分に合うかどうかが重要!

リビング階段のメリットとデメリットを紹介しましたが、いずれも一般的なものです。家族の形やライフスタイルによってはデメリットはメリットにもなり得ます。

廊下部分を無くすことも可能なことから、狭小地に住宅を建てたいと考えている人にはとても良い方法です。また採用するなら注意したい点もいくつかありますが、空調設備や間取を工夫することで克服できる面もあります。
せっかく憧れを形にするのなら、自分らしいこだわりを見せられるものにしましょう。

そしてデメリットばかりにとらわれるのではなく、自分に合うかどうかという観点でじっくり検討しましょう。

まとめ

リビング階段はおしゃれで明るい空間演出に優れている上、一般にデメリットとされる部分も工夫次第で、いくらでもこだわりポイントとして有効活用が可能です。

良い点も気をつけるべき点もじっくり検討した上で、本当に採用すべきかどうかを決めましょう。手すりをつけるなど、デザイン性を重視したい人にとっては部分的に妥協点を見つけることも必要になりますが、憧れをどのように形にするかアイディアや工夫を凝らすのも楽しいことでしょう。