新築一戸建ての重要儀式!地鎮祭とは?何を準備すれば良い?

新築一戸建てのマイホームを建てるにあたり、地鎮祭をどうすべきか迷う人も多いでしょう。街中できれいに整備された土地に祭壇や幕の準備がされているのを見ることもあります。またマイホーム購入に際し、初めて行うという人も多いと思いますが、そもそもどんなものでしょうか。

必ず行うべきなのか、誰に依頼してどのような流れで行うのか。どれくらいの費用がかかるのか、地鎮祭にまつわる疑問を紹介しますので、これからマイホームを検討する人は、併せて考えてみて下さい。

地鎮祭って何?

マイホーム建設の際に行う地鎮祭は、新築工事にあたり土地を使わせてもらうことを氏神様にお許しを得るため、また工事の安全とその家の繁栄を祈願して行われます。

氏神様とは、その土地を守って下さる神様のことで、その土地に住まう人や働く人は氏子と呼ばれます。日本人は古来から八百万の神を信仰し、人生の節目には氏神様にお参りをしてきました。

現在でも初詣や七五三、子供のお宮参り、神式での結婚式などでは地元の神社へ出向き、神様にご報告とお参りをします。もちろん各家の宗教によるため、神社への参拝をしない家庭もありますが、多くの日本人にとって神社や氏神様は欠かせない存在でした。

このような背景で、新しく住宅を建てる際には、氏神様にこれからこの土地に住まわせて頂くことのお許しを得ると共に、氏神様を鎮めるために地鎮祭を行う家庭が多いのですが、若い世代や神社、氏神様に馴染みの無い人の中には、両親や親せきから言われて何となく行うという人も多いでしょう。

日本人は無宗教だというのが定説ですが、古来から神社や氏神様との結びつきは強く、ことあるごとに神様にお参りをし、自然界をはじめ万物に神が宿るとする八百万の神を信仰してきた日本人ならではの発想と儀式と言えます。

宗教儀式なので、家庭で信仰する宗教によって、また時代と共に地域の風習も変わり特に都市部などでは行わないケースも多くあります。費用もかかるため行わないという人もいます。中には神式ではなくお寺さんに依頼し、仏式で行う人もいますので、それぞれの判断によって行うかどうかを決めれば良いでしょう。

もしどうするか迷っているなら、人生で何度も経験することのないものだと思って、やってみるのも良いでしょう。また地鎮祭を行うメリットは、工事を請け負うハウスメーカーや実際に工事に携わる多くの職人と顔を合わせる機会になることです。

自分の家を建ててくれる棟梁、設計士、鳶など多くの職人を実際に顔を合わせ、挨拶をしておくことでお互い顔の見える関係になり、職人としても工事や仕事にも思いがこもるものです。

もちろん行わなかったからといって不吉なことが起こるというものでは決してありません。しかし注文住宅でマイホームを購入したからこそ経験できる祭事です。費用や日程上の問題が無いのなら、やっておいて後悔はないでしょう。

どこに依頼すれば良い?

地鎮祭をやる場合は、神社にお願いし神主様をお招きして行います。また行うと決めたら早めに日取りを決めましょう。というのも施主やその家族だけでなく、神社側やハウスメーカー、職人のスケジュール調整を行う必要があるからです。

基本的に御祝い事なので、大安や友引といった日柄の良い日を希望する人が多いですが、特に気にしない場合は天候や出席者のスケジュールを優先して決めても良いでしょう。

大安の午前中など、希望日が限定される人は、候補日が上がった時点で早めにまずは神社に予約状況を確認しておきましょう。最近は神社の数に対して神主様が不足している事情もあり、必ずしも希望の日程でお越し頂けない場合もあります。その場合は地元の神社ではなく、少し離れた地域の中規模の神社に依頼するケースもあるようです。

最近ではハウスメーカーが日程調整や予約などの段どりを代行してくれる場合もあります。希望の神社や候補日が決まったら早めに担当の営業マンに相談してみましょう。ただし地鎮祭は工事の着工前には行わなくてはなりません。

希望日にこだわりすぎたり、のんびしていて予約を忘れていたりして地鎮祭が遅れるのは避けましょう。住宅建築には想像以上に多くの業者や職人が関わっていますので、着工日を遅らせることはハウスメーカーや建築会社に迷惑をかけることになります。

気になる準備や費用は?

地鎮祭を行うにあたり用意するものですが、実際には施主側が用意するものはさほど多くはありません。式そのものには、しめ縄や竹、鍬、鋤、鎌、祭壇、三方、砂、テント、玉串、イスなどがありますが、これらは神社側や施工者で用意してもらえることがほとんどです。

施主が用意するものは、初穂料という神社に支払うお礼、お供え物です。お供え物はお米、お酒、塩、水の他、山の幸、海の幸、野の幸を用意します。具体的に用意する物の一例として、山の幸には旬の果物、海の幸には一般的にはお頭つきの鯛、もしくは昆布やするめなどの乾きもの、野の幸として2種類、なすやトマトなど地上に生るもの、大根やさつまいもなど地面の下に成る根菜を用意します。

またお米、塩、水もそれぞれ一合ずつ用意し、お米は洗米を用意する必要があるので、前日に洗って乾かしておきます。お酒は一升瓶2本を用意するのが一般的で、酒屋に地鎮祭のお供え用と説明し、蝶結びの祝儀用の熨斗紙をつけてもらい、表書きには上段に「奉献」と記載します。最後に記念撮影をすることが多いので、カメラも用意しておくと良いでしょう。

気になる初穂料は地域や神社によって異なりますが、2万円から5万円程度が相場のようです。またお供えを神主様に用意して頂いた場合には「御供物料」として5千円から1万円程度をお渡しすると良いでしょう。

また地域によっては参列する棟梁やハウスメーカーにご祝儀を渡す場合もあるようです。これからマイホームを建ててくれる人たちに、気持ちを表すことができますが、本来は工事の安全や家の繁栄を祈願し、土地の神様にお許しを得る場であり、工事関係者の労を労う場ではないので必ずしも渡す必要がありません。

気持ちを伝えたい場合は上棟式で渡すと良いでしょう。

どんな流れで進む?

地鎮祭は祭事を依頼した施主の他、神主様、工務店やハウスメーカーが揃った時点で開始します。どこまでが出席するかは、ケースによりますが多くの場合工務店やハウスメーカー担当者が列席するのが通例で、施主側の家族は施主の両親なども列席する場合もありますが、特に決まりはありません。

式次第としては、神主様が列席者全員を清めた後、祭壇に神様をお招きし、列席者に神様の降臨を告げます。続いて神様に御供物を食していただく儀式の後、この地に新しく住宅建築を行う旨を告げ、工事の安全を祈願する祝詞が奏上されます。

そして四方祓いという土地の四隅のお祓い、地鎮の儀という施主と施工者が初めて土地に鍬を入れる儀式、玉串を祭壇に捧げ拝礼する玉串奉奠の後、御供物を下げ神様をもとの御座所にお送りしたら式は終了です。

参列者の服装は、特に決まりはありませんが、神前での儀式なので節度ある服装が望ましいでしょう。男性ならスーツ、女性はシャツとジャケット着用程度で十分です。

まとめ

注文住宅で一から自分のマイホームができ上がるのを目の当たりにできるのが、注文住宅の醍醐味のひとつです。仕事や子育てで忙しい中で行う煩わしい手続きや書類のやりとりなどもたくさんありますが、どれも一生に一度の経験と思えば乗り切れるでしょう。

地鎮祭も初めからやらないという選択ならともかく、どうすべきか迷っているなら一度前向きに検討してみてはどうでしょうか。全てを自分で手配しなくても、住宅メーカーが代行してくれる部分も意外と多く、やってみるときっと良い記念になると思います。