絶対に後悔しない一戸建ての構造を考える

一戸建て住宅を建てるとき、一番大事なことは何を決めることだと思いますか。場所、予算、間取りや設備ももちろん大事ですが、一番家の基礎となる構造を一番に決めます。まずどのような構造にするのかを決めてからでないと他のものは決めることが出来ません。構造によって大きく特徴も出来ることも異なります。それぞれの構造を知って後悔しない家造りをするために必要なこと、それぞれの特徴をまとめました。

後悔先に立たず!一度決めたら変えられない構造

間取りや壁の色、内装をどうするかは、設計の段階で決めていても、あとから変更は可能です。材料を揃えなければならない期間のギリギリまで迷うことが出来ます。

しかし、構造は、一度決めて工事に入ってしまうと、途中で変更は出来ません。そして一番最初に決めなければならないことなので、じっくり考えてすばやい決断が必要です。また、長年住み続けてリノベーションをしようと思っても、構造は変えることは出来ません。ですから、長年住むことを見越して構造を決めた方が懸命です。

構造の違いで、出来上がった建物にどのように影響が出るのでしょうか。一戸建て住宅に主に用いられている構造別に検証していきます。

最近人気のラーメン構造と呼ばれている様式があります。ラーメンというのは、枠や額縁を意味するドイツ語です。読んで字の如く、柱と梁で枠組みを作っています。この建て方をすると、後々リノベーションをしたいと思ったら、比較的容易に間取りを変えることが出来ます。一番外側の壁以外は、自由に取り外すことが出来るのです。壁取り払っても、建物に影響を与えません。

しかし、部屋のおもいもよらぬところに梁やでっぱりが出現する場合があります。そのために、部屋が狭く感じたり、家具の配置が難しいなどということがあることがデメリットです。また枠組みはしっかりしていますが、耐震面では、横からの揺れに弱いという弱点があります。

一方、壁式構造と呼ばれるコンクリートの壁を使った構造は、柱や梁を支えにしていない分、部屋に出っ張りや梁が突き出して折らず、部屋が広々と使えます。断熱性や防音効果にもすぐれています。頑丈な壁で支えるイメージなので、耐震面にも安全な造りです。

しかし、家を支えている壁を取り払うことができない為、後々間取りに後悔してリノベーションをしようとしても、大幅な間取りの変更が出来ない場合が多いです。また、新築物件の場合でも、窓やドアの大きさの制限があるので、自由に決められないというデメリットがあります。

このように最初に決めてしまったら、あとは、建て替えをしない限り変えられないので、プロに相談したり、実際に住んでいる人に話を聞いてみるなどして、後悔のないようにしたいものです。

木造か鉄筋コンクリートか!それぞれのメリットデメリット

基本構造が決まったら、次に考えるのが建物をコンクリートで造るのか、木材で建てるのかを決めなければなりません。コンクリートにしろ、木造にしろ造り方は一通りではありません。

木造の一戸建て住宅で昔からある工法としては、木造軸組みです。主に柱と梁によって建物を支えています。日本の建物の木造作りの一般的な建て方です。建物を柱と梁で支えられるように計算されているので、耐震においても安心できる構造になっています。

海外で一般的な木造建築法であるツーバイフォーという組み立て方式があります。最近では、日本でもこの方式で建てられる一戸建て住宅が増えてきました。大規模な間取り変更のリノベーションには向きませんが、防音性や通気性にすぐれた住宅です。

木造作りに比べるとはるかにコストがかかりますが、頑丈さでいうと、コンクリート造りに勝るものはありません。中でも鉄筋コンクリート造りの家は、耐震面でも優れていますし、防音性や耐火性にも優れています。

しかしその反面、コンクリートは熱伝導率が高く、外の温度がそのまま建物内に影響します。よって、夏は暑く、冬は温かくなりにくいというデメリットがあります。断熱材を入れて緩和することが出来ますが、コストが余計にかかってしまいます。また冬に結露がおきやすいので、壁や床にカビがはえることがあるというデメリットがあります。

鉄筋コンクリートの建物よりも、少しコストを削減できるのが軽量鉄骨造りです。木造造りよりも耐震性がしっかりしており、鉄筋コンクリート造りよりも、コストを抑えられるので人気です。が壁を抜くことが出来ないので、大幅な間取り変更は出来ません。

家を建てるときは、立地やコストをまず第一に考えますが、将来のことも考えて、将来リノベーションが必要になりそうでしたら、少しでも間取り変更の自由の利く構造にしてみるなど、長年住むことを考慮したうえで構造を決めたほうがよさそうです。

地震大国だからこそ考える必要な備えと構造

一戸建て住宅を建てる上で、忘れてはならないのが、耐震性です。土地柄、地震が多い日本では、いつなんどき地震が起きてもおかしくはないです。せっかく建てた家が地震によって倒壊してしまっては、命にかかわります。倒壊しなくとも、壁にひびが入ったり、床がゆがんだり、何か不具合が起きては、生活もままなりません。

大地震の後、耐震に関する法律が改正され、その基準を満たさない建築は出来なくなりました。一番地震に強い構造は、何と言っても鉄筋コンクリート造りです。しかし、コンクリートが使用される量が多ければ多いほど、コストはかかります。

いくらコンクリート造りといっても、1階がガレージになっていて、三方の壁でしか建物全体を支えられていないコンクリート造りよりも、木造でも土台からしっかりしていて、バランスの取れた造りの家の方が丈夫で耐震性があります。素材にこだわるよりも、バランスにこだわって建てた方が、地震に強い家になります。

建築基準法に沿って建てられているので、これから建てる建築物は、地震で倒壊しづらいように計算されていますので、木造だから危ない、コンクリートだから安全ということではありません。階の方が、1階よりも広く、1階は車庫や前庭になっていたり、ベランダ部分が出っ張っていたり、そういった家よりも2階よりも1階の方が広く、形も正方形や長方形の物件の方がしっかりしています。

上に行くほど重量が軽くなる方が、安定もとれていて耐震性があります。反対に重くなると耐震性が弱くなります。屋根の素材も設計にあったものを選びましょう。今どきの洋風作りの華奢な家に荘厳な瓦の屋根が付いていないのは、そういう理由からなのです。重い瓦を支えるのには、しっかりとした土台が必要です。それには、縦長の住宅よりも、横幅が広くあまり階数がない建物の方が安定します。

3階建てなど階数を増やして、幅が狭い住宅には、軽い素材の屋根を選んだほうが良いです。最近では、屋根をとんがらせずに、平たくしてコンクリートのような屋根が増えてきました。アスファルトが原料のアスファルトシングルという屋根です。アメリカなどでは、ほとんどがこの屋根を使っています。軽くて、コストが瓦の屋根に比べて掛からない反面、耐風性に弱く、台風で屋根が剥がれてしまうというデメリットがあります。

まとめ

後悔しない一戸建て住宅を建てるには、まず構造を考えるところから始めた方がよいです。良い素材を使えば頑丈なよい家ができますが、コストが掛かりすぎてしまいます。なので、予算内に収め、尚且つ頑丈な家造りの為にどうしたらよいかを考える必要があります。

そして見た目の美しさよりも、全体的なバランスを考えたうえでの素材選びが必要です。家は一度購入するとよほどの事がない限り一生住むものなので、後悔しない家造りを心がけたいものですね。